党中央は昨年、新中国成立以来2回目の対外事務政策会議を招集し、自らの特色ある大国外交の理念を培う必要性を明確にした。中央対外事務政策会議の精神を貫徹実施するスタートの年となる今年、中国外交にはどのような注目点があるのだろうか。新京報が伝えた。
■中露が反ファシズム戦争勝利70周年を共同で祝賀
今年の中露外交、中米外交、中欧外交には、いずれも新たな注目点がある。外交専門家によると、中国抗日戦争勝利記念日である今年9月3日にロシアのプーチン大統領が訪中する。ロシアは5月9日にモスクワの赤の広場で行う大規模な祝賀軍事パレードに習近平国家主席、オバマ大統領など各国首脳を招待している。
中国人民大学国際関係学院の金燦栄副院長は「今年中米間で最も重要なのは中米の二国間投資協定(BIT)の進展だ。中国とEUの外交関係樹立から今年で40年であり、中国・EU首脳会議が欧州で開催され、李克強総理が出席する」と説明した。
■指導者が少なくとも10の国際会議に出席
「1ベルト、1ロード」は国家戦略として、今年一層確かなものとなる。すでに沿線50カ国余りが参加の呼びかけに前向きに応じている。具体的事業面では、ハンガリー・セルビア鉄道、中国・タイ鉄道、中国・モンゴル鉄道といった沿線国の鉄道の発展が期待に値する。金氏は「すでに昨年、BRICS銀行とアジアインフラ投資銀行の設立を推進した。今年は上海協力銀行を推進する可能性を排除できない」と指摘した。
毎年開催される多くの国際会議も、重要な外交の場だ。習近平国家主席と李総理は今年、ロシアでの上海協力機構首脳会議、フィリピンでのAPEC会議など少なくとも10の国際会議に出席する見通しだ。また、2015年中国・アフリカ協力フォーラム第6回閣僚級会議が南アフリカで開催される。今年は南アフリカにおける中国年でもあり、両国は南アフリカ各地で100近くの行事を催す。
金氏は「今年中国外交は国際的責任の面で尽力し、国際的影響力を高める可能性がある」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年1月9日