モバイルインターネットの安定した急速な発展を受けて、モバイルアプリケーション産業も急速に発展している。統計によると、米アップル社のアップストアではアプリの総数が65万本を超えたという。「新京報」が伝えた。
米国のモバイルデータ分析プラットフォームのフラリーが14年のスマートフォンアプリケーションの利用量について調べたところ、昨年の利用量は前年比76%増加したことがわかった。中でも買い物やライフスタイルに関わるアプリの伸びが174%に達し、増加率は平均の2倍を超え、各種アプリの中でトップに立ったという。
フラリーがまとめた報告によると、13年は通信関連のアプリが発展した年、14年は小売・ショッピング関連のアプリが爆発的に伸びた年だった。モバイル端末の強みはいつでもどこでも使用できることで、これに位置情報サービス(LBS)、ソーシャルネットワーキング・サービス、カメラなどのセンサー装置が加わって、より多く断片的なショッピング機会が提供されるようになった。またモバイル端末による決済手続きはパソコンよりもスムースだという。
フラリーのサイモン・カラフ最高経営責任者(CEO)は、「携帯電話でのショッピングが急速に伸びている大きな原因は、衝動買いをする人間の心理を利用していることだ。デスクトップ型パソコンと異なり、携帯電話は持ち運びが便利で、いつでもどこでも買い物したいという人々の欲求に応えることができる」と話す。
増加率が2番目に高かったのは生産ツール型アプリで、パスワード管理アプリの「1Password」やマイクロソフト社の「Office」といったアプリは、アップルとアンドロイドの両システムプラットフォームにそれぞれ対応したアプリを相次いでうち出した。またクラウドサービスが広まるにつれて、クラウドストレージアプリもよく利用されるようになった。増加率3位のリアルタイム通信型アプリは103%の伸びを示し、これには大流行した「スナップチャット」、「フェイスブック」、「微信」(WeChat)などの貢献が大きい。
増加率が低かったアプリは、ゲーム、音楽、雑誌だった。ゲームアプリの伸びは13年の61%から14年は30%に低下し、音楽アプリは79%から33%に低下。こうしたアプリの市場は成熟に向かい、新鮮味にも乏しいことから、利用が落ち着いていると考えられる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年1月9日