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遠洋科学観測船「大洋1号」、海底の「お宝探し」を開始

人民網日本語版 2015年01月13日13:41

4日間の航行を経て、遠洋科学観測船「大洋1号」がグリニッジ標準+4時間のタイムゾーンの8日夜9時(北京時間9日の午前1時)に、中国大洋科学調査第34回調査第2航行段階の作業海域に到着した。26日に渡る海上科学調査が幕を開けた。科技日報が伝えた。

8日夜10時、カメラ、ビデオカメラ、濁度、温度、塩分などの観測機器を搭載した、熱水異常地域の探査のための曳航体が海中に投じられた。第2航行段階首席科学者、国家海洋局第二海洋研究所副研究員の李懐明氏は記者に対して、「この航行段階において、熱水異常地域の探査は9つの海域・計900平方メートルで展開される。曳航体は海底から3−5メートルの高度で、船に牽引されながら緩やかに前進する。中央海嶺(海底山脈)周辺は地形が複雑で、水深も1600−4000メートルと大きな開きがあるため、全範囲を網羅する調査は難度が高い。この作業は、7−10日の時間を要する」と説明した。

この曳航体を使った作業は台布巾でテーブルを拭くようなもので、左から右に真っ直ぐ進んだ後、上にやや移動して右から左に真っ直ぐ進み、テーブルを拭き終えるまでこれを繰り返す。熱水異常調査は、深海曳航体という精密機器により海底の異常を探す。海底の熱水噴出孔は「黒い煙突」と呼ばれる。熱水はこの「黒い煙突」から噴出し周辺に蓄積し、鉱産物を豊富に含む硫化物を形成する。これは科学者たちが探そうとする「宝庫」だ。

第2航行段階の任務には、3日間のソナー曳航体作業、3−5日間のグラブを使った作業、4−5日間の電気・磁気を利用した作業が含まれる。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年1月13日

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