湖北省襄陽市の発掘調査隊員はこのほど、峴山麓にある安楽窩墓の調査を行い、5粒の五彩仏舎利を発見した。これらの仏舎利は現在、市博物館に保管されている。楚天都市報が報じた。
襄陽市考古研究所の陳千万所長によると、調査隊員は半月前に峴山麓の安楽窩墓を調査中に、墓の頂上から図案入りの八角形の箱を発見した。箱の中には、5つの大小・形状が異なるガラス状の粒、および「金玉満堂」と書かれた1枚のコインが入っていた。昨年12月25日に開かれた「第2回襄陽道安フォーラム」には、国内外の100人以上の専門家、学者、高僧が集まった。彼らの鑑定により、この5粒が貴重な五彩仏舎利であることが明らかになった。仏舎利が入れられていた箱は、「仏龕」と呼ばれる。
これまでとは異なり、これらの仏舎利は寺院ではなく墓の頂上から発見された。また墓主も仏教信者ではなく、明代の王府門官だった。専門家は、これは墓主の仏教の信仰と関連している可能性があるとした。
市博物館の張靖氏によると、5粒の仏舎利の外観は緑豆のようで、最大のもので直径約30ミリに達し、赤・紫・青・金の四つの色を持つ。これらの仏舎利は光の下で輝きを放ち、非常に貴重な品だ。
仏教において、僧侶の火葬後に出来る結晶体が仏舎利と呼ばれる。仏舎利は仏教で尊ばれ祀られるが、これは高僧の生前の功徳・慈悲・知恵によるものだという。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月13日