今年の氷灯節では、北京五輪実現を応援する作品が会場を飾る。メイン会場では、200人以上が作品を製作している
北京市内から車で約2時間の延慶県竜慶峡で10日、氷の祭典「竜慶峡氷灯節」が開幕した。2022年の北京冬季五輪開催実現の夢を込めた作品が展示されている。法制晩報が報じた。
カラフルな光を放つ氷のオブジェの横で、60歳近い男性らが、寒さに耐えながら近くのダムから氷を切り出し、冬季五輪招致実現の夢を込めた作品製作をバックアップしていた。
寒さで弁当が凍ることも
同イベントでは、近くのダムの氷が使われている。氷が足りなくなると、数キロ離れた場所から氷を運んでこなければならない。
李興華さん(56)は、氷を切りだす仕事をして28年になり、40人ほどが一緒に働いている。そのほとんどが、防水のビニール長靴を履いているものの、それだけでは寒く、靴下を何枚も履いている。それでも、足の指先が冷えて麻痺するという。
食事は通常、買った弁当で、早く食べないと、おかずが凍ってしまうという。現場で、お湯は「ぜいたく品」で、のどが渇くと氷の上を這いつくばって湖の水を飲むこともあるとか。