わかりやすい例をあげると、今年の豪州カップでは、日本の記者の数が中国の記者の数を圧倒的に上回った。例年だと、プレスルームではいつでも中国人に人気の食品を目にすることができ、四川語を話す記者も何人もいた。しかし、今年は全豪オープンを中継する日本のテレビ局が例年の1社から2社に増え、取材資格を持たないテレビ局も記者を派遣して取材をしていた。また新聞、雑誌を含めメディアが派遣してきた記者の数は計40人程に上っている。
全豪オープンでは、ここ数年、中国人記者は引っ張りだこだった。李娜に対して深いインタビューができない欧米記者たちが、中国人記者に様子を探りにくるからだ。しかし、今年、中国人記者たちは非常にやるせない様子で、「英米テレビ局の中継の解説者やメディア関係者たちが討論するアジア新勢力には、すべて錦織圭の名前があがっていた。そのため、日本人記者の待遇や歓迎ぶりも同様に高まっている」と報道した。
錦織圭は、まさに中国における李娜のような存在だ。錦織圭の活躍は日本国内のテニスブームを巻き起こすだろう。一方、李娜が引退した後、一気に冷めてしまった中国のテニスブームについて、心配せずにはいられない。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年1月27日