検索サービス大手・百度の創始者・会長で最高経営責任者(CEO)の李彦宏氏は24日、百度2014年総会および15周年記念式典の席で、ある従業員が月給50カ月分に相当する賞金を授与されたことを明らかにした。今年のインターネット産業で明らかになった賞金としては最高額だが、これまでに伝えられたネット大手の賞金と比べれば大差なく、「火のないところに煙は立たない」というわけでもないことを一側面から浮かび上がらせている。「華西都市報」が伝えた。
▽なんと!月給50カ月分は約100万元
李氏は式典の中で、社員4万5千人に(旧正月に先立つ)早めの新年の挨拶をするとともに、「ある社員が今年受け取った賞金は、月給の50カ月分に相当するそうだ。この社員に心から祝福を述べる」というワクワクするような情報を明らかにした。「2014年の年末に百度は過去最高額の賞金を支給し、突出した業績を上げた社員を激励した」のだという。
関係者によると、百度の勤続1~3年の技術職が受け取る給与は業界最高額で、最低でも月給は1万9400元(1元は約18.9円)だ。この数字に基づいて計算すると、月給50カ月分の賞金は97万元になり、これに月給12カ月分の約30万元を合わせると、年間所得は100万元以上になる。勤続1~3年の社員の多くは1990年代生まれで、5年以上の70年代生まれや80年代生まれであれば月給はこれより多く、年収は100万元どころではない。一般の上場企業は社長でもこれほどの年収はなく、百度の豪勢さがうかがえるというものだ。
これだけではない。李氏は先の発言に続いて「上限はない」と語ったのだ。李氏によれば、百度は平均主義をうち破り、優秀な人材が十分に力を発揮し、手厚い報酬を得るとともに、将来にもさらに十分な報酬を受け取ることができるようにする方針だという。
李氏はこれまで優れた人材を惜しみなく奨励してきた。2014年8月8日には毎年1回行われる「サマーパーティ」の席で、6つのプロジェクトチームにそれぞれ賞金100万ドル(1ドルは約118円)の「百度最高賞」を授与することを了承した。100万ドルが6チームで、総額は600万ドルになる。