ホンダは、販売が振るわなかったことを理由に、アコードの欧州販売を終了すると発表した。ホンダUKシニア・ディレクターのレオン・ブランナン氏は取材に対し、「同クラスは長年にわたり、BMW3シリーズやメルセデス・ベンツ Cクラスなど、ドイツの高級車が高いシェアを占めてきた。アコードは、フォルクスワーゲンのパサートやフォードのモンデオにも太刀打ちできない」と語った。欧州の自動車メディア「Inautonews」の報道を引用し、環球網が伝えた。
実際、ホンダの2014年の欧州市場での成績は芳しくなかった。欧州自動車工業会(ACEA)のデータによると、 ホンダの昨年の欧州連合(EU)・欧州自由貿易連合(EFTA)における自動車販売は5%減の13万3268台にとどまった。ホンダの欧州市場でのシェアがすでに縮小していることは明らかだ。
それだけではない。ホンダの中国市場での成績も満足できるものではなかった。ホンダの昨年の中国市場における新車販売台数は前年比4.1%増、78万8300台に達し、過去最高記録となったものの、販売目標の90万台には遠く及ばなかった。
昨年下半期、中国市場におけるホンダの販売は低迷し続けた。英ロイター社によると、ホンダの中国販売は2014年7月以降、5カ月連続で低下し、10月の販売台数は前年同期比約6%減、12月には12.1%減となった。
ホンダ中国のデータによると、CR-Vの2014年9月期の販売台数は8478台で、前年同期の1万8989台と比べ、55.35%減となった。9代目アコードの1-3四半期の販売台数は累計5万6215台で、前年同期の7万3650台と比べると23.7%減。シビックにいたっては、9月の販売台数がわずか2397台で、59.9%の大幅減となった。
2014年下半期、日本車メーカー各社は新車を打ち出して敗勢を打開しようと試みたが、アナリストは「日本車の販売台数が伸びないのは、競争力の欠如が原因」と指摘する。積極的な戦略を講じた欧米メーカーとは対照的に、日本車メーカーは今、欧州および中国市場で保守的な態度を貫いた「つけ」を払っている。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年1月28日