今年7月の中国の自動車市場には、全体として失望感が広がった。「新京報」が伝えた。
中国汽車(自動車)工業協会が発表したデータによると、今年7月の乗用車販売台数は135万7900台で、前月比13.18%減少した。ドイツ系メーカーや米国系メーカーの各種ブランド車も例外ではなく、前月に比べて販売台数が軒並み減少したが、日系メーカーの販売台数や減少率はそれ以上に落ち込みが目立った。ホンダの7月の中国での販売台数は前年同期比20%以上減少して、わずか3万9500台にとどまった。トヨタは2カ月連続の減少となり、日産はプラス成長の勢いが止まった(特に注記しない場合、文中の各ブランドのデータは、いずれも合弁会社の販売台数と輸入車の販売台数の合計)。また7月は自動車産業全体で在庫圧力が弱まったが、日系メーカーの在庫は約9日分増加したという。
一部の業界関係者は、日系車の危機が再現される可能性があり、トヨタ、ホンダ、日産の三大大手は中国での販売台数目標を達成できないとの見方を示す。
▽三大メーカーの売上が激減
トヨタは今年6月以降、それまで9カ月続いた前年同期比プラスの傾向に終止符が打たれ、同月は同7.6%のマイナスとなった。今年2月以降、中国での販売台数の増加率は低下を続けている。5月は同2.7%増加まで落ち込み、6月はマイナス局面に入り、7月も減少を続けて同1.1%減少した。トヨタは今もなお通年の中国販売台数目標110万台を掲げるが、データを見ると今年1~7月の累計販売台数は54万台で、目標の半分に達していないことがわかる。
日産にとっても7月は「暗黒の7月」だった。中国販売台数が5カ月続いたプラスからマイナスに転じ、同12.3%減少した。東風日産の国内販売台数は同18.6%減少し、日産全体の中国販売台数の落ち込みを上回る減少ぶりだった。日産は通年の中国販売台数目標を143万台とするが、1~7月の累計販売台数は69万9900台で、達成率は50%をやや下回る。
ホンダの中国での業績回復の道のりは他社にも増して困難だ。7月の中国販売台数は同22.7%減少して、3万9500台にとどまった。ホンダの2014年中国販売台数目標は90万台だが、1~7月の累計では達成率は43.7%にしかならなかった。
一方、マツダは上半期に「アクセラ」や「アテンザ」の新型車を発売したことから、7月の中国販売台数は同36.4%増加と好調だった。