●複雑なパスワードを複数設定し、順番に使用
南京情報科学技術大学コンピュータ・ソフトウェア学部の沈剣教授は、専門家の立場から、次の通り提案している。
パスワードの安全性という点にフォーカスした場合、パスワードの安全性と、数字の組み合わせや桁数との間には、それほど密接な関係はない。むしろ、パスワードの背後にある関数が鍵を握っている。
一般のウェブサイトのパスワードで採用されているのは、ハッシュ関数だ。一方、銀行は、より安全なRSA方式を使う場合が多い。海外の銀行のパスワードは、4ケタの場合が多いが、安全性と桁数や数字は関係がなく、暗号化された後の安全性については、8ケタのパスワードより強い可能性もある。
日常生活で使うパスワードは、数字と英文字の組み合わせを使うと、確率の可能性が高くなり、解読される可能性は低くなる。このことから、組み合わせによるパスワードの方が、安全性が高いと言える。
誕生日をパスワードに使う人が多いが、これは避けた方が良い。誕生日は、多くの人に知られる可能性が高く、誕生日を使ったパスワードは、安全性の面から見て簡単に解読されやすく、生活習慣上からも解読されやすい。誰もが、潜在意識下で、自分の誕生日をパスワードに設定してしまうからだ。
パスワードを設定する時には、全てのパスワードを同じものにすることは避けるべきだ。自分が忘れにくい複雑なパスワードをいくつか設定し、さまざまなシーンで順番に使用するという方法が良いだろう。忘れてしまう恐れがある時は、メモに控えておく必要がある。常時覚えておく必要ないものは、PCや携帯に記録しておけば良い。銀行で現金を引き出す際のパスワードを設ける場合は、すべての銀行のパスワードを統一することは避けるべきだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年2月3日