2015年になっても国内の自動車ディーラーがたくさんの在庫を抱える状況は緩和されておらず、引き続き在庫の消化に努めることを余儀なくされている。中国自動車流通協会が2日に発表した「中国自動車ディーラー在庫警戒指数調査」の結果によると、今年1月の在庫警戒指数は56.3%で前月比0.8上昇し、警戒が必要なラインの50%を上回った。「北京商報」が伝えた。
同協会によると、今年1月は市場の需要が低下し、一日当たり平均販売台数が前月を大きく下回った。在庫水準は前月より低下したものの、在庫数は販売数に比べて引き続き高い水準にある。データをみると、今年1月の市場需要指数は46.5%で前月比5.7%低下した。ディーラーは、「総合的な需要の低下率は17.6%から34.4%へと急速に拡大した」と話す。
今年1月の高止まりする在庫圧力に向き合ってきた業界は、2月の在庫消化の見通しに総じて悲観的な見方を示す。同協会の調査結果をみると、2月に経営状況が好転するとみるディーラーの割合は18.4%から8.2%に低下。専門家は、「2月は市場ニーズや販売台数の減少により、ディーラーにかかる在庫圧力がさらに強まる」と指摘する。
同協会が先にうち出した予測によると、今年の中国の自動車販売台数の増加率は約8%ほどになる見込みだが、自動車メーカーの多くは増加率目標値を8%以上に設定する。これはつまり、売れ残った車がディーラーの在庫になる可能性が高いということだ。同協会は、「ディーラーは市場に対して理性的な判断を保ち、在庫を合理的に調整・コントロールし、在庫圧力がもたらす経営リスクを軽減させなくてはならない」とアドバイスする。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年2月3日