中国の有人潜水艇「蛟竜号」は1月31日、引き続き南西インド洋竜キ熱水鉱床で潜水作業を行った。蛟竜号に乗船した同済大学の周懐陽教授は、「蛟竜号の作業エリアは竜キ熱水鉱床の南部で、ここは熱水鉱床の範囲が広くないが、非常に特殊で、硫化物による大きな煙突状の物質が存在する」と述べた。観察と確認により、この熱水鉱床には東西方向に伸びる海洋地殻の断層が存在するほか、南北方向に伸びる海洋地殻の断層があることが分かった。海洋地殻の断層は、海底熱水鉱床および煙突状の物質の噴出を抑制する力を持つ。北京日報が伝えた。
蛟竜号はさらに、初めてレーザー標尺を使い海底で作業を実施した。周教授は、「レーザー標尺は10センチの間隔をあけた2本のレーザーで、煙突状の物質に照射してから潜水艇によって動画・写真の撮影を行う。帰還後に、画像を使い煙突状の物質の大きさを知ることができる。今回の潜水作業では、2本のレーザーを使い岩石と煙突状の物質の測量を行った」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年2月3日