ドラマを追いかけたことがない人はいないだろう。でも、自宅で一気に何話ものドラマを見たとしても、人に誇れるような素晴らしい行為でないことは明らかだ。米国の新たな研究によると、この長時間にわたるマラソン式のドラマ鑑賞は鑑賞者の孤独や憂鬱な心理状態を表しているという。新華網が伝えた。
米国のテキサス大学オースティン校の研究者がこのほど発表した報告によると、同調査は18歳から29歳の計316人に対して、見たドラマの回数とその際に起こったマイナス面の感情が起こる頻度を調査したもの。
分析結果によると、人が精神的不調に陥れば陥るほど、ドラマを見てストレスを発散させる行為に依存しやすくなるという。気分が落ち込んだ時、人はよりドラマにはまる。一気に数時間、さらには数日間、テレビやコンピューター、DVDなどで自分の好きなドラマを見て、マイナスの感情を消し去ろうとする。しかし、実際はこのような行動は気分の改善には効果がない。それどころか、悪循環に陥らせる。大量の時間を使ってドラマを見るため、積極的に仕事したり、人と交流したりする時間もなくなり、さらには家族と会話する時間さえなくなってしまう。
米国のオンライン動画サイト「Netflix」の調査によると、毎日平均2、3話のドラマを見続ける人はドラマ中毒者であるという。実際、多くの人はこの平均よりもずっと多くのドラマを見ている。米国の別の調査では、ある大学生が2週間で計49話のドラマを見ていることを告白している。平均すると毎日3.5話見ていることになる。
研究者は、以前人々は家で何話もドラマを見続けることは、リラックスするための休憩方法であり、ドラマにはまっても、健康への危険性はまったくないと考えていた。しかし、同研究では、ドラマを長時間見続けることは人の精神にマイナスの影響を与えることが明らかになった。
大量の時間を、ドラマを見ることに使うべきではないとわかっているのに、コントロールできない人もいる。これは、ドラマ中毒者は、自制力に欠けていることを示している。また、長時間テレビの前に座ることは、疲労や肥満につながることも明らかになった。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年2月4日