台湾地区の復興(トランスアジア)航空の旅客機が基隆河に墜落した事故で、機長と副機長の遺体が5日早朝に機内から発見された。調査により、廖建宗機長と劉自忠副機長の2人の遺体は操縦桿をしっかりと握った姿勢のまま死亡しており、両足は力を入れるために墜落の瞬間に骨折していたことが明らかになった。廖機長と劉副機長は最期の瞬間まで機体をコントロールして被害を最小に抑えようとしていたことがわかり、検視担当者は「本当に責任感のある2人だ」と賞賛した。光明網が伝えた。(編集YH)
▼最後の1秒まで操縦桿を握る
復興航空の旅客機は松山空港を離陸した後、2分も経たないうちに廖建宗機長が救援を求める通信を行い、わずか105秒ほどの間に基隆河に墜落した。目撃者の撮影した映像によると、廖建宗機長と劉自忠副機長の操縦する機体が昆陽駅、東湖の民家、南港ソフトウエアパーク、高圧線の上を通過しており、機体のコントロールを失いながらも何とか安定させようと奮闘した様子が見て取れる。
「人民網日本語版」2015年2月6日