2015年6月3日  
 

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シチズン広州工場閉鎖の裏 落ち込む腕時計業、生産拠点のタイ移転

人民網日本語版 2015年02月11日08:22

「私があなた方の上司であるのは、今日が最後です」― 8日、シチズン精密(広州)有限公司の1名の管理職が、大勢の従業員を前に、このように話した。同工場は、有名な日本の時計メーカー「シチズングループ」の中国にある重要な生産拠点だ。同社は5日、何の前触れもなく、突然工場の閉鎖を宣言した。一部の従業員は、補償措置を不満として、それから数日間、工場側と交渉を続けている。

中国の腕時計業界はこの数年、落ちこみ続けており、国産腕時計は、生産額・売上ともに20%以上減少している。一方、人件費は年々上昇しており、シチズン製腕時計は、専門性・流行性の面で、その他の一部ブランドより若干見劣りすることから、会社の危機はますます拡大した。

○シチズン、生産拠点をタイに移転

羊城晩報の報道によると、シチズングループの在中広報関連企業は、突然の閉鎖を決めた理由として、シチズングループが海外生産体制の見直しを行い、生産力の強化と生産効率の向上を図ったことを挙げたという。

だが、シチズン精密(広州)有限公司の管理職に対して、記者が身元を明かさずに尋ねたところ、「シチズンが突然工場を閉鎖し、従業員を解雇することになったのは、人件費の上昇と環境保護問題による。シチズンの一部業務は、すでにタイに移転している。というのも、中国では人件費がかなり高く、環境保護をめぐる問題も深刻化したからだ」との答えが返ってきた。

解雇の通知を受け、退職手続をしていたある従業員は、「この工場で働き始めて4年になる。月収は月3千元(約5万7千円)ほど。補償案によると、補償金1万元(約19万円)あまり出るようだ」と話した。また、ある現場責任者レベルの従業員は、勤続年数6年で、月収は約5千元(約9万5千円)だったという。


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