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人民網日本語版>>科学技術

染毛剤、真犯人特定の材料に

人民網日本語版 2015年02月28日08:26

「警部、容疑者が真犯人であるかは分かりませんが、二人ともレブロンの染毛剤を使用していたことは間違いありません」これは荒唐無稽に聞こえるが、化学技術は警察がヘアカラーによって犯罪者を特定する一助になる。中国科学報が伝えた。

犯罪現場に残された頭髪はDNA検査を受けることが一般的だが、これには損傷のない整った頭髪が必要で、しかも非常に長い時間がかかる。これらの制限により、鑑定の際には、顕微鏡により頭髪の外観を見ることしか出来ない場合もある。しかしこれは本質的に主観性が存在し、その結果は決定的な力を発揮しない。

しかしこのほど中国の化学専門誌「分析化学」(電子版)に掲載された最新の研究成果は、DNA検査を行わなくても客観的に1本の頭髪と犯人を結びつけることのできる方法になる可能性がある。この技術は表面増強ラマン散乱(SERS)を用い、光がレーザーから弾かれる様子を正確に測定することができる。頭髪の表面分子内の振動が反射される光のエネルギーを変え、測定器によって捕捉される。髪を染めた痕跡(もしくは血液、薬品、インク、爆発物などの痕跡)があれば、レーザーが異なった反射を示す。また色は反射の独特の傾向を持つ。

科学者はこの正確な技術により、ほんの少しの頭髪でもその染毛剤の商品を分析し、さらにこれが一時的なものか永久染毛剤であるかを判断することができる。またSERS検査は非常にスムーズで、サンプルを傷つけることもない。頭髪に含まれる化学成分と犯罪現場の間に関連性があれば、その後のDNA検査に送ることができる。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年2月28日

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