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炭素繊維バス、中国が製造に成功

人民網日本語版 2015年02月12日13:19

大型バスが傾斜角度計測器にのせられ、20度、30度、40度と傾斜させられた。48.2度に達すると、バスは約1メートルの深さの穴に落ちた。驚くべきことに、車体には大きな損傷も変化も見られなかった。これは煙台鼎立自動車部品有限公司が独自に開発した、中国初の炭素繊維複合材料を採用した車体で、国家自動車技術検査測定センターの検査・測定にかけられている。車体の強度は国家検査測定基準を完全に満たし、基準を上回るほどだ。科技日報が伝えた。

一般的な鋼材と比べ、炭素繊維の重量はわずか4分の1だ。軽量・低燃費は、炭素繊維複合材料を使用した車体の最も大きな特徴だ。同社の孟慶波総経理(社長)は、「この車体は一般的な鋼材を使用して製造した伝統的な大型バスと比べ、重量が40−60%減少した。そのため同じ量のガソリンもしくは電気を使った場合でも、このバスの走行距離は150キロ延長され、大きな経済的効果がある。また炭素繊維を採用した車体は一度で一定の形になり、部品の構造間の溶接を大幅に減らすことができ、車全体の操作性が高まる。炭素繊維の引張強さは鋼材の5−10倍となる3500MPa以上に達し、伝統的な車よりも頑丈で安全だ」と説明した。

炭素繊維複合材料は軽量・高強度・高柔軟性・高耐久性・高耐熱性などの高性能を持ち、世界ではすでに航空機、高級スポーツカー、セダンの部品の製造に幅広く使用されている。しかし製造技術が複雑でコストも高いことから、民間用ではまだ初期段階にある。2012年に煙台経済技術開発区に設立された煙台鼎立自動車部品有限公司は、技術の研究開発に取り組み、同製品の全設備と生産技術の国産化とシリーズ化に成功し、国内の空白を埋めた。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年2月12日

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