英マンチェスター大学の科学者、アンドレ・ガイム氏とコンスタンチン・ノボセロフ氏は、世界初のグラフェンを生成し、2010年のノーベル物理学賞を受賞した。以来、グラフェンという神秘的な材料は、徐々に人々に知られるようになり、熱心に議論されるようになった。銭江晩報が伝えた。
浙江大学高分子学部の高超教授が率いる研究チームは3日、既存の方法の欠点を解消し、単層グラフェンを生成する「グリーンな」方法を発見した。この方法は簡潔で、低コストで、汚染物質を排出せず、産業化・大規模生産に適している。この高性能材料の量産化が実現すれば、グラフェンを使用した製品がすぐに私たちの生活必需品になるかもしれない。
◆電磁波防護服の生産を可能に
高教授は実験室で、コーヒーの粉のような褐色の粉末を見せてくれた。これこそが同チームが「グリーンな」方法によって生成した単層酸化グラフェンの原料だ。この材料は非常に軽く細かく、円盤状のキャンディーのような大きさだけでも、300メートルの繊維になる。この繊維はグラフェンの高い導電性を持つため、将来的には電磁波防護服に使用できる。