旧暦の1月15日(今年は3月5日)は中国の伝統的な祝日「元宵節」だ。「上元節」や「灯節」とも呼ばれ、人々はもち米の粉で作った「元宵(ユェンシャオ)」や「湯圓(タンユエン)」という団子を食べる習慣がある。「元宵」は中国の北方での呼び方で、南方の人々は「湯圓」と呼ぶ。「元宵」と「湯圓」はそれぞれ作り方や材料が異なっており、そのため味も若干異なる。
「元宵」は、もち米を水で浸した後、石臼で挽いて作ったもち米の粉を使い、もち米に餡を入れてから団子の形に成形する。乾いた粉を使うので、中につめる餡は少し硬めだ。通常はさまざまなドライフルーツを入れるので、口にしたときに歯ごたえがある。これに比べると、「湯圓」は水の中で挽いた湿った粉を使っているので、非常にきめ細やかだ。もち米の粉に油を入れて成形してから餡を入れるので、餡の中には、大きなドライフルーツなどは入っていない。特徴は食感がなめらかで柔らかいことだ。
■元宵の健康的な食べ方
「元宵」や「湯圓」には大量の片栗粉、砂糖、油が入っているので、たった4粒の「元宵」でも茶碗一杯分のご飯のカロリーに相当する。カロリーが相当高いため、適当なところで食べるのをやめておいたほうがいい。食べ過ぎるとカロリー超過となり、胃腸に負担がかかるため、胃腸炎や胃の膨張感、消化不良などの症状を引き起こす。調理方法として、揚げ「湯圓」はお勧めしない。やはり煮て食べることを勧める。大連市栄養士クラブの栄養士・劉濱さんは、「元宵はカロリーや糖分のほかには、栄養素がほとんど含まれていない。このような食べ物は朝食には向いていない。また、夜寝る前にも食べないほうがいい。胃腸の機能が弱い人は、元宵を食べるとパントテン酸が生成されるほか胸焼けなどの症状も起こる。このため、元宵は食べ終わった後に、軽い運動をするなどして、2時間以上たってから寝るようにしたほうがいい」とアドバイスする。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年3月4日