■ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム
【文脈】ソーシャル・イノベーション・プラットフォームを増設し、国家ハイテク区の建設を進め、革新要素の集合による牽引的役割を発揮させる。中小零細企業も役割は大きく、支援は欠かせない。「草の根」の革新を大いに盛り立て、各地で花を咲かせるようにする。
【解説】李克強総理は1月28日、国務院常務会議を主宰し、「衆創空間」(ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム)を支援し発展させる政策措置を確定し、企業・革新の新たなプラットフォームとして「ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム」という概念を初めて打ち出した。インターネット時代に順応し、万人による企業・革新を推進し、幅広い人に向けられた「ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム」などの起業サービスプラットフォームを構築することは、人々の創造の活力を引き出し、大学生を含む各種の青年革新人才と革新チームを育て、雇用の拡大を引っ張り、経済発展の新たな「エンジン」を形成するのに重要な意義を持っている。この会議では、「ソーシャル・イノベーション・プラットフォーム」の発展を支援する一連の政策措置が確定された。
■インフラと基本公共サービスの「同都市化」
【文脈】都市群計画を制定・実施し、インフラと基本公共サービスの「同都市化」を秩序よく進める。
【解説】「同都市化」とは、一つの都市とほかの一つまたは複数の近隣都市とが、経済・社会・自然生態環境などの面で一体化できる発展条件を備え、▽相互の融合と働きかけによって共同発展を促進し、▽既存の資源によって拡大発展を進め、全体としての競争力を高め、▽優位性の相互補完と相互依存によって都市機能の整備を進め、調和的で住みやすい都市を建設する――ことを指す。「同都市化」は「同一化」や「同体化」とは異なり、単純な規模の拡張とも違う。波及力・拡散力・競争力のますます高まるモジュール経済を形成するということである。「同都市化」は経済のグローバル化と地域経済の一体化との客観的な要求であり、都市化の加速発展の新たな形式である。
■ターゲットを絞った調整
【文脈】経済の下方圧力の拡大傾向を前に、我々は、戦略への集中を維持し、マクロ経済政策の安定を保ち、短期的な刺激措置を取ることなく、マクロ調整の思考法と方式の革新を続け、ターゲットを絞った調整を実行し、活力を引き出し、短所を補い、実体を強化してきた。
【解説】李克強総理は昨年から、マクロ調整にあたってはターゲットを絞った調整を重視しなければならないと繰り返してきた。調整方式のさらなる革新と深化と言えるこの措置の意図はさらに正確な力の発揮にあり、調整のターゲットの正確性を強調するものである。ターゲットを絞った調整は、地域間の調整のアップグレード版と言える。選択的な預金準備率の引き下げや選択的な税の引き下げは、「湛水灌漑」から正確な「スポット灌漑」への転換を可能とするもので、その目的は、生死の境でがんばっている数多くの小規模・零細企業が困難を乗り越えるのを助けることにある。あるメディアはこれについて次のように評している。ターゲットを絞った調整は中国経済のマクロ調整の新たな仕組みを生むもので、始まったばかりではあるが、現実の経済の反応から見ても前向きな意義を持つものと言える。中国経済は30年の急速な発展を経て、全国どこでも同じだった無差別の政策管理が現実の改革の中で打破され、東部は不十分で西部は追いつかず、中部は中途半端だった過去の改革の盲点や間違いを解決してきた。昨年の実践で成功を収めたターゲットを絞った調整は現在、政府の伝統的な調整モデルを大きく変え、未来の中国経済の青写真をも書き換えるものとなる。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年3月16日