13日、シンガポール紙トゥデイ(電子版)は、海外留学者が増え、英語力の高い人材が豊富な中国で、中国語のできる外国人の雇用機会が減少し、米国人学生の間で中国留学に対する興味が失われていると報じた。
米国人学生の中国留学に対する心配の種。1つは深刻な大気汚染、そしてもう1つが雇用機会の減少だ。イアン・ワイスガーバーさん(25)は「中国に留学し、中国語を学べば、給料のいい仕事に就けると考えていた。でも現実は違うことがすぐに分かった。米国人の自分と同じくらい英語が話せる中国人がたくさんいる。それに、中国語は彼らの母語だ」と話す。中国の多国籍企業の多くが、中国語のできる外国人よりも留学経験のある中国人を採用したがる傾向にある。
10年前に高まった米国人学生の中国語学習熱は下がり続けている。米近代語協会によると、米国の高等教育機関における中国語の学習者数は2002~06年に50%増加し、06~09年にさらに16%増えた。だが09~13年の伸び率はわずか2%にとどまった。
中国留学に詳しい専門家は「結局行き着くのはお金の問題だ。極めて難しい言語を習うため就職市場から数年離れても、最終的に報われる保証はどこにもない」と話す。
レコードチャイナ 2015年3月17日