韓国を訪れ整形手術を受けた患者の中で、手術後に後遺症を訴えるケースが増加し続けている。この現象を受け、中国整形美容協会は19日、整形手術の被害者を支援する措置を発表した。これには、韓国側と韓国美容整形医師資格検索プラットホームを構築する計画や法律相談サービスを提供するなどの支援措置が含まれる。人民日報が伝えた。
韓国政府の統計によると、2014年に、韓国を訪れて整形手術を受けた中国人の数は5万6000人に達する。このほか、韓国で健康診断を受けた中国人の数は7万人、韓国人医師が中国で開業した医療美容機関は37施設に上る。おおまかな統計だが、韓国を訪れて整形手術を受けた中国人患者の事故やトラブルも毎年10~15%増加している。
中国整形美容協会は、このほど患者の権益保護や修復支援の提議書を発表し、各界からの賛同を得た。中には、韓国で整形手術を受け、被害にあった中国人患者のための「公益修復支援基金会」を100%出資して設立したいと表明する機関も出ている。これ以前に、中国整形美容協会は韓国韓中医療友好協会と2回にわたり会議を開き、双方で韓国整形美容医師資格検索プラットホームを構築することを決定している。
同協会は外国から中国に来て医療行為を行っている医師の資格を認証するチームを設立する計画をたてている。これによって、中国の患者は、同協会の公式ウェブサイトから韓国人医師の免許資格を検索できるようになる。このほか、韓国で整形手術を受け、被害にあった患者に対して、公益目的とする支援サービスを提供する。
同協会は、中国人が韓国で整形手術を受けることは、言葉が通じない、情報不一致、利益追求を最優先する不法仲介機関の存在、整形が失敗した場合の修復手術の難しさなど、さまざまな危険性が隠されているため、中国人に韓国で整形手術を受けることを控えるように提言している。
国内の仲介機関を通して海外で手術を受ける場合は、出国前に国内の仲介機関と契約を結び、トラブルが発生した際に国内の仲介機関が全責任を負うことが明確になっている。同協会事務部の曹偉部長は、「法律相談サービスはすでに開始され、現在積極的に業界内の法律事務所と提携し、韓国における整形手術の被害者の法律支援を行い、合理的かつ合法的な権益保護の支援を行っている」と語った。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年3月23日