中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は25日の定例記者会見で「中国は関係国と共に、引き続き交渉と協議を通じて係争を適切に解決し、南中国海地域の平和と安定を維持したい」と表明した。
――インドネシアのジョコ大統領が24日「南中国海問題でインドネシア政府は一方の側につかない。ただ『南中国海における行動規範(COC)』の制定推進を望む。必要なら良き調停者になりたい」と述べたとの報道について、コメントは。
中国は南中国海地域の平和・安定を維持する揺るぎないパワーであり、地域の平和・安定と繁栄・発展に域内国が積極的な貢献を果たすことを歓迎する。中国とASEAN諸国との間には「南中国海における関係国の行動宣言(DOC)」の全面的で効果的な実行およびこれを踏まえたCOCの話し合い・制定の着実な推進について重要な共通認識がある。われわれは関係国と共に、引き続き交渉と協議を通じて係争を適切に解決し、南中国海地域の平和と安定を維持したい。
インドネシアはASEANの重要な影響力ある国だ。近年中国とインドネシアの関係は良好に発展している。ジョコ大統領は近く中国を公式訪問し、ボアオ・アジアフォーラム2015年度年次総会にも出席する。中国の習近平国家主席がジョコ大統領と会談し、共同記者会見に臨み、二国間協力文書の調印式に出席する。今年は両国の国交樹立65周年であり、双方共にジョコ大統領の訪問を通じて各分野の実務協力を一層推進することを期待している。
ジョコ大統領もこのほど中国メディアのインタビューに、こうした積極的な姿勢を表明した。われわれはインドネシア側と共に努力して、両国の包括的・戦略的パートナーシップを推し進め続け、中国・ASEAN関係の順調な発展の推進、地域の平和・発展の促進に共に積極的な努力を払い、貢献を果たすことを期待している。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年3月26日