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中国計量科学研究院、粉ミルクの有毒物質の迅速測定を実現

人民網日本語版 2015年03月26日13:11

ニュージーランドの乳児用粉ミルクなどへの殺鼠剤「1080」の混入を予告する脅迫状が、乳製品大手のフォンテラなどに送り付けられた事件に注目が集まっている。中国計量科学研究院が25日に発表した情報によると、同研究院は検査測定方法の開発や検証といった一連の緊急研究活動を行っており、粉ミルクに含まれる「1080」の検査測定方法・結果の正確性・信頼性を世界基準と一致させた。科技日報が伝えた。

ニュージーランドの警察当局が3月10日に発表した情報によると、昨年11月、粉ミルクなどに殺鼠剤「1080」を混入すると予告する匿名の脅迫状が、現地の農業団体やフォンテラなどに送りつけられた。この匿名の人物は、ニュージーランド政府が今年3月末までに「1080」の使用を停止しなければ、この殺鼠剤を乳幼児用粉ミルクなどに混入すると予告した。「1080」はモノフルオロ酢酸ナトリウムのナンバーで、ゴマ粒ほどの量だけでも体重10キロの犬を死に至らしめる。

中国はニュージーランド最大の粉ミルク輸出先だ。中国の輸入粉ミルクの50%以上はニュージーランド産で、国内の多くの粉ミルク・食品メーカーがニュージーランドの乳製品を原材料としている。同研究院は迅速に対応し、正確かつ信頼性の高い迅速検査測定方法を見つけるため、ガスクロマトグラフ質量分析法、液体クロマトグラフ質量分析法を組み合わせた。実験・検証により、この方法による検査測定は正確性・敏感性・再現性が高く、異なるブランドの乳幼児用粉ミルク、全タンパク質、羊乳粉ミルクなどの検査測定に適しており、市場に流通している各ブランドの「1080」検査測定の需要を満たすことが分かった。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年3月26日

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