2015年6月3日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>政治

慰安婦を「人身売買」と表現した安倍首相、一体何を考えているか?

人民網日本語版 2015年04月02日09:00

 歴史に関するでたらめな理論がお得意の安倍晋三首相から、またとんでもない言葉が飛びだした。4月末の訪米を控えた安倍首相はこのほど、米メディアの取材を受けた際、なんと慰安婦を「人身売買の犠牲者」と表現したのだ。これまで歴史問題でトラブルを起こし続けてきた安倍首相だが、今回の発言の裏は一体どんな考えがあるのだろう?新華網が伝えた。

 周知の通り、慰安婦とは第2次世界大戦中、日本軍によって性的奉仕を強要され、性の奴隷にさせられた女性を指す。日本軍は占領地域に大量の慰安所を設置、朝鮮・中国・東南アジアなどから強制的に女性を連行し、従軍慰安婦として働かせていた。日本の民間調査団体の推算によると、第2次大戦中の慰安婦の人数は70万人に上る。国際連合人権委員会の1990年代の報告書も「日本が従軍慰安婦を強制的に徴用した」事実を認めており、日本政府に対して被害者に謝罪と賠償を行い責任を果たすよう要求している。

 このように、慰安婦問題は国連が厳正なる立場を示し、国際社会も公認している事実だ。ところが安倍首相は取材の中で、「心が痛む」としながらも、慰安婦強制連行という劣悪な行為を「人身売買」と表現した。しかも、日本は加害者であるとは一言も言わず、謝罪も口に出さなかった。韓国の世論はこれについて、「安倍首相の発言は歴史問題を故意に回避し、慰安婦問題の本質と日本政府の責任を覆い隠そうとするものだ。河野談話と比べると大きな隔たりがある」と指摘している。

 安倍首相および日本の右翼勢力はこれまでも、慰安婦を含む歴史問題に関して「曖昧さ」を貫き、日本が行った侵略の罪に対する戦後の国際社会の位置づけを壊そうとしてきた。安倍首相は第1次安倍内閣発足の前から、慰安婦問題を認め、謝罪を表明した「河野談話」に異議を唱えていた。第2次安倍内閣発足後、河野談話の作成過程に関する検証をはじめ、日本国内で河野談話見直しの流れが巻き起こっている。安倍政権は国連の慰安婦問題の調査報告書の作成者に、日本政府が果たすべき責任、被害者への謝罪と賠償に関する記述を撤回するように求めたほか、出版社が高校教科書から「従軍慰安婦」と「強制連行」の言葉を削除することを許可した。こうした歴史に逆行する行動の裏で、安倍政権および右翼勢力は右翼的歴史観と「強大な日本を取り戻す」という野心を拡大し続け、歴史を正視することを拒んでいる。彼らにとって、消し去りがたい歴史の汚点は、強大な日本を取り戻すのを阻む「障害物」なのだ。


【1】【2】

関連記事

コメント

最新コメント

宮田聡美   2015-04-0314.18.243.*
日本の歴史はアメリカが決めることではありません。侵略の歴史は加害国が一方的に定義するものではなく、ましてや第三国にはその権利も資格もありません。安部氏がアメリカの議会とやらで何を言おうと、日本が中国、朝鮮半島、東南アジア、太平洋諸国にした侵略戦争の歴史的事実は変わるものでも、ましてや消えるものでもありません。アメリカが自国の利益のために、日本の歴史修正主義者を従容するのなら、勝手にしなさいよ。私のような反日本軍国主義、反アメリカ帝国主義主義者からしたら、そうしてアメリカの威信と影響力が更に落ちていき、日本の軍国主義者とともに、アジア回帰どころか、永遠にアジアを追われる日が来るのが、一層早まるだけなので、実に嬉しい限りなんだから。
宮田聡美   2015-04-0314.18.243.*
松本清長の「黒の福音」で、戦後日本の高官婦人とかの上流夫人が、進んでアメリカ軍人に身を任せ、ハンサムな青年神父が片言の日本語で説教するのをうっとり聴いていたとか何とか書いてあった記憶があるけど、いくら、少なくない日本人女性が、自国を征服した国の男性と積極的に性交渉して、利益を得てきたからといって、それを日本人男性が指をくわえて見ていたたからといって、他の国の人も同じように下品で卑劣で恥知らずだと考えるべきではありませんよ。安倍さん。