国外逃亡していた経済犯罪容疑者・胡氏が9日、ギリシャから中国へ引き渡された。特別行動「猟狐(キツネ狩り)2015」が始動して以来、経済犯罪容疑者のギリシャから中国への引き渡しは初めてだ。京華時報が伝えた。
胡氏は浙江衢州百泰集団有限公司の事実上のトップ。2013年4月末に不法に集めた資金4000万元(1元は約19.4円)余りと銀行から得た融資400万元を持って家族と共にキプロスへ向かったまま帰国しなかった。公安機関は直ちに追跡を開始し、検察も逮捕を許可。昨年10月に国際刑事警察機構(ICPO)が公安部(公安省)の積極的な協調の下、レッドノーティスを出した。11月23日、ギリシャ・アテネ空港で現地警察当局が胡某の身柄を拘束。公安部が直ちに引き渡し手続きに入り、十分な証拠と法的根拠を示したことから、ギリシャの裁判所は中国への引き渡しに同意した。
両国間には犯罪人引渡条約が締結されていない。今回引き渡しが実現したのは、中国警察当局がICPOにレッドノーティスを出すよう速やかに要請するとともに、ギリシャ警察当局に引き渡し要請書と証拠を提供したことによるものであり、今後の中国と欧州各国間の国際法執行協力にとっても参考になる。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年4月10日