国家質量監督検験検疫総局(質検総局)が16日明らかにしたところによると、三菱自動車販売(中国)有限公司と東南(福建)自動車工業有限公司はこのほど「欠陥自動車製品リコール管理条例」の要求に基づき、同局にリコール(回収)計画を提出し、2015年4月20日から三菱の輸入車および国産車計8万4903台をリコールすることを決定した。「京華時報」が伝えた。
同局によると、三菱(中国)はエアコン送風機の電気機械部品の軸・ベアリングの取り付けに不具合があるとして、20日から欠陥のある車両の回収を始める。対象車は「アウトランダーEX」の輸入車(2009B2100年モデル)、「ASX」(2011年モデル)、「ランサーEX」(2009年モデル)、「ランサーエボリューション」(2009B2010年モデル)で、2009年2月10日から10年2月10日までの間に製造されたもの。国内には2万6610台がある。対象車の送風機には潜在的な欠陥があり、故障が起きるとフロント部分の除湿機能(冷房機能)が低下する。
これと同時に、ランサーEXなどの一部も回収される。東南(福建)は20日から、09年8月24日から13年11月30日までの間に製造されたランサーEXの4万146台を回収する、三菱(中国)が輸入した、09年1月12日~10年10月14日製造のアウトランダーEX、ランサーEX、ランサーエボリューション計1万8147台も回収の対象で、合わせて5万8293台が回収される。対象車はETACS ECU(方向指示器や非常点滅表示灯などを制御するエンジンコントロールユニット)に欠陥があり、非常点滅表示灯が誤って点灯する、エンジンが動かなくなるなどの故障が起きる可能性がある。
欠陥や潜在的な欠陥をどのように処理するか。三菱(中国)は回収した車両の送風機の電気機械部品を点検して無料で交換するほか、故障が起きたパワートランジスター(温度ヒューズを含む)を無料で交換し、安全に問題がないようにするという。東南(福建)と三菱(中国は)回収した車両のETACS ECUを点検し、問題がある車両については部品を改良を加えたものと無料で交換し、安全に問題がないようにするとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年4月17日