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ネパール地震のエネルギーは四川大地震の1.4倍 二次災害に注意

 2015年04月26日12:49
ネパール地震の震源地

中国地震台網によると、中国時間25日午後2時11分、ネパール(北緯28.2度、東経84.7度) でマグニチュード(M)8.1の強い地震が発生した。震源の深さは20キロメートル。専門家によると、今回の地震で放出されたエネルギーは2008年のブン川地震の1.4倍に相当し、地震の烈度(注:中国で使用されている12段階の震度階級)は11~12度に達する。震源地付近では強い余震による二次災害に注意する必要がある。中国新聞網が伝えた。

今回の地震の震源地はネパールの首都・カトマンズの北西約80キロの地点で、地震発生後、インドの首都・ニューデリーや中国西蔵(チベット)自治区の日喀則(シガツェ)などでも強い揺れが観測された。

中国地震台網センターの孫士鋐研究員は取材に対し、次のように述べた。

今回の地震の震源地は、インドプレートとユーラシアプレートの境界に位置し、この地域では歴史上何度も大きな地震が発生している。この地域に属するインド北部、ネパールおよび中国の西蔵では、いずれも過去に大地震が発生したことがある。1897年6月12日にはインド・アッサム州でM8.7の地震が発生し、1950年8月15日には西蔵自治区墨脱県でM8.6の地震が発生している。このため、今回のネパールの地震は同地域で過去最大級の地震というわけではない。ただ、今回の地震は、浅発性の大地震と言える。エネルギーの面から見ると、マグニチュードが1増えるごとに、地震のエネルギーは31倍になる。つまり、今回の地震のエネルギーは2008年の中国四川省ブン川で発生したM8.0の地震の1.4倍であり、超大型地震と言える。地震の烈度は11~12度に達するだろう。

地震が被災地に及ぼす被害の程度を評価するには、現地の人口密度や経済発展水準などの要素を総合的に考慮する必要がある。今回の地震の震源地はネパールの首都・カトマンズから近いため、カトマンズでも大きな被害が出ていると予想される。現時点で、断層の破壊方向はまだ分かっていない。カトマンズは震源地の東にあるため、断層の破壊方向が東西方向ならば、カトマンズの被害が甚大となる恐れがある。

今回の地震は中国国内で発生したものではないが、中国とネパールの国境から近く、マグニチュードも大きかったことから、ネパールに近い西蔵でも深刻な被害が出ると見られる。

地震台網の測定によると、ネパールでM8.1の地震が発生した後、25日午後2時45分にはネパール(北緯28.3度、東経84.8度)で再びM7.0の地震が発生している。震源の深さは30キロメートル。

M8.0以上の大地震が発生した後に、M7.0級の強い余震が発生することはよくある。このため、震源地付近では、強い余震による二次災害に警戒する必要がある。また、地震により中国・ネパールの国境地帯を含む山体が不安定になっている可能性があるため、落石災害を防ぐ必要がある。(編集SN)

「人民網日本語版」2015年4月26日


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