香港の富豪の娘を容疑者6人が誘拐

誘拐された羅君児さんはBossini（堡獅竜）創設者の孫娘。

香港中が注目している2800万香港ドル（約4億2800万円）の誘拐事件で、誘拐されたのは羅氏針織創設者である羅定邦氏の孫娘で、羅氏の六男である羅家駒氏の娘の羅君児さんだ。彼女は28日夜に救出され、家族の元で休養している。警察は28日夜、身代金の受け渡し場所で待ち伏せしていたが、事件に関連したと見られる容疑者6人を確保することはできなかった。環球網が伝えた。

美貌な羅君児さんは小さい頃から芸術が好きで、2006年に英国・ロンドンのある大学で美術デザインと撮影を学び、2009年に卒業後は香港へ戻って仕事についた。2010年－2013年は香港貿易発展局で働き、また他にも芸術やデザイン関連分野の仕事に携わり、最近は独立して自分のプロダクション会社を立ち上げていた。

羅氏一家は香港の衣料品業界の実力者で、羅氏針織の創設者、羅定邦氏は1950年代に中国大陸部から香港に渡り、衣料品工場を経営した。1970年代からは次男の羅蜀凱氏と四男の羅家宝氏が父親を手伝って衣料品関連のビジネスを行った。羅定邦氏は1980年代に、麗新の林百欣、万泰の田元灝、肇豊の方肇周と並んで衣料品業界の「4大家族」と称された。羅氏は香港住民の間では衣料品ブランドの堡獅竜（Bossini）で有名だ。

警察は29日午後、甘澍路10号にある羅家駒氏の自宅を調査し、女性2人がその後警察車両に乗って自宅を離れた。近隣に住む女性によると、羅家駒氏自宅の一室には「羅氏針織」の香港チェーン店bossini創設者、羅定邦氏の子どもが住んでおり、30代女性が高級車で出入りするのを見かけたという。（編集YH）

「人民網日本語版」2015年4月30日