中国商務部(省)は5日に発表した報告書「中国対外貿易情勢報告(2015年春季)」の中で、今年の中国の対外貿易が中低速成長を維持するとの見方を示した。新華社が伝えた。
同部は報告書の中で、「世界経済は今年も引き続き緩やかな回復基調が続き、国際競争はより熾烈化するだろう。中国の対外貿易、特に輸出は成長の基本的条件を備えているが、試練や圧力も増え続けている」と指摘。中国対外貿易の今後の発展については、「今後しばらくの間、海外需要の低迷、従来型の競争力の低下、海外からの制限措置の増加といった様々な課題に直面すると予想される。さらに、世界市場シェアがすでに高水準に達していることから、さらなるシェアの拡大が難しくなっている。中国の対外貿易は中低速成長を維持するだろう」と予想した。
一方で、「中国の対外貿易は依然として有利な要素と条件を備えている。中国政府は絶えず貿易の利便化を高め、対外貿易競争の新たな強みを積極的に育成し、財政・金融面のサービスを改善し、企業の国際市場開拓を支援し、対外貿易の発展を促進していく」とも指摘している。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年5月6日