同僚や社長と厄介な話をしなければならない場合、彼らと食事を共にすると良いかもしれない。オランダのフローニンゲン大学とカナダの研究者は、食事を共にすれば関係が良好になり、商談が成立する可能性が高くなることを明らかにした。人民網が伝えた。
研究者は100人弱の男女の被験者に対して、誰かと5分以上対話するたびに、アンケート用紙に記入するよう求めた。こうして記録された1000回の対話のうち、約5分の1が食事中に行われた。調査結果によると、被験者は食事中の方が快適でリラックスできると感じていた(自宅、職場、別の場所を問わず)。被験者は食事中の方が友好的で、相手の言い分に耳を傾け、褒め言葉を増やし、妥協する可能性が高かった。彼らはまた、自分と食事を共にした人の方が温かく、好ましいと感じた。食事の場の打ち解けた雰囲気によって、社長と社員、大人と子供の壁が取り払われたのだ。
学術誌に掲載されたこの研究成果によると、咀嚼により「気持ちよさ」を感じさせる脳内物質「セロトニン」の分泌量が増える。また食事を共にすることで、人々が普段は心の奥底にしまっている、認められたい、気に入られたいという願いが強まる。研究者は、「これが、宴会が厄介な問題を解消する理想的な場である理由」との見方を示している。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月12日