フェイスブックの子会社で、仮想現実(VR)ヘッドセットを手がけるOculus VR社のチーフサイエンティストであるマイケル・アブラッシュ氏は、SF映画「マトリックス」の仮想現実世界が本当に実現する可能性があると発言した。サンフランシスコで開催されたフェイスブック開発者会議「F8」で、アブラッシュ氏はモーフィアスの「現実とは何だ?五感で知覚できるものが現実というなら、それは脳による電気信号の解釈に過ぎない」というセリフを引用し、分かりやすい例を使い人類の五感を騙せることを証明した。環球網が伝えた。
視覚を例とすると、人の目は3種の色しか直接感知できず、赤外線と紫外線を目にすることもできず、さらに視覚の盲点が生じることもある。人類が得る視覚データは、世界を正確に再現できず、周囲の事物が残した影響を受けやすい。最近ネット上で話題になった、「白と金、青と黒、何色に見える?」と話題のドレスに関する議論がその一例だ。