今後は、それほど深刻ではない交通事故が起きた時に、現場での処理のために交通警察の到着を待つ必要はなくなる。携帯アプリを使って証拠資料を残すことで、遠隔操作による事故責任の所在認定が可能となったのだ。北京市交通管理部門は13日、携帯アプリ「事故e処理」試行版をリリースした。北京では今後、交通事故によって渋滞が発生するという問題が、大幅に解決されるのではないかと期待されている。人民日報が報じた。
統計データによると、交通事故による道路渋滞に関する通報を北京警察が受理した回数は、2014年だけで7万回に上り、渋滞に関する通報全体の20.9%を占めた。北京市交通管理部門は、このような状況に対応するため、問題の根本的解決に向けた方向をしっかりと定め、科学技術革新に依拠し、北京市保険監督管理局および北京市保険業協会と協力し、携帯アプリ「事故e処理」を共同開発した。
このアプリを利用すれば、それほど深刻ではない交通事故が起きた時に、現場での処理のために交通警察の到着を待つ必要はなくなる。当事者は、スマホでアプリを立ち上げ、指示された通りに画面をタッチし、写真を撮ってアップするだけでOKだ。遠隔にいる担当警察官による審査を経て、すぐに事故車両を路肩に寄せることができる。オンラインで事故責任の判定が下され、オンラインで刑罰が科される。また、このアプリを利用して、自賠責保険の請求や事故査定など各種サービスを保険会社に求めることが可能だ。このアプリは、早ければ7月にも、全市規模で正式にリリースされる。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年5月14日