中国衛星測位システム管理弁公室の冉承其室長は、西安市で開催中の第6回中国衛星測位学術年次総会に出席した際に、「北斗グローバルシステムの建設推進に伴い、北斗関連産業が高度発展の局面を迎えている。今後は業界内における典型的な応用から一般家庭への進出に取り組む」と述べた。新華網が伝えた。
北斗衛星測位システムは国家の重要な宇宙情報インフラであり、基礎製品、アプリケーション、端末、サービスなどの整った産業を形成している。また交通輸送、海洋漁業、水文観測、気象予報、土地の測量、災害救助・予防などに広く活用され、大きな社会的・経済的効果を生み出している。
冉室長は、北斗およびその他の衛星測位システムを使用できる衛星測位用ベースバンド、RFチップ・モジュールの販売量が、2015年4月までに600万枚以上に達したと発表した。スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブルデバイスなどの世界市場の需要を満たす次世代チップの開発も進展している。国産チップの集積度と技術水準の向上に伴い、北斗関連製品がすでにスマートフォン、タブレットPC、ウェアラブルデバイス、カーナビなどの一般的な分野で使用され始めている。ファーウェイは独自の北斗チップを搭載する携帯電話ブランド「栄耀」を発表した。また、国内の200以上の車種のうち、50万台以上が北斗カーナビの取付・販売を行っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月15日