調査によると、美女が履歴書に写真を貼った場合、一般的な顔つきの女性や写真を貼っていない女性よりも、面接に進む確率が低いことが分かった。一方、ハンサムな男性の場合、履歴書に写真を貼っておくと、面接に進む確率が高くなる。参考消息網が英紙デイリー・メールの報道を引用して報じた。
調査員はこの傾向について、既に働いている女性が、美しい入社希望者に嫉妬し、自分の立場が脅かされるのではという心理が働くためと分析している。
同調査は、カナダやイスラエルの調査員が18カ月にわたり、人材を募集している企業に、異なる3種類の履歴書約2500組を送り実施した。履歴書に書かれた情報は架空のものであるものの、各応募者は経験が豊富で素養にも富んでおり、各ポストにマッチングしていた。
企業に送られたのは、一般的な顔つきの女性の写真が貼られた履歴書と、それに比べて明らかに美しい女性の写真が貼られた履歴書、そして写真を貼っていない履歴書の3種類。
以前の研究では、美しい女性の場合、聡明で信頼できるという印象を持ってもらいやすく、体裁の良い仕事に就き、高い給与を得ることができるとされてきた。
しかし、今回の調査結果によると、面接の機会を得る確率が最も高かったのは履歴書に写真を貼っていない女性。次に高かったのは、一般的な顔つきの女性で、美女は最下位だった。
仕事の性質や応募者の能力、広報の仕事などの要素でもこの現象を説明できなかった。そのため、カナダオンタリオ州ウォータールー市にあるウィルフリッド・ローリエ大学の研究員Bradley Ruffle氏は、「応募者が美しすぎるから」と結論付けている。また、応募したのは若い独身女性で、「嫉妬が背後にあるのでは」と分析。「採用を担当している女性は、若くて美しい女性応募者に嫉妬する。異性を奪われる、又は異性の同僚の注目を奪われると感じるのだろう」と説明している。