四川省林業庁が27日に発表した情報によると、四川省雅安市宝興県で20年ぶりに昆虫の「生きた化石」と呼ばれる「Amphizoa davidi Lucas」が発見された。専門家は、「これはこの種が地球上で絶滅しておらず、四川省が種の保護の強化、蘆山地震後の生態系の回復などで成果を手にしていることを示した」と指摘した。新華社が伝えた。
四川省の林業専門家によると、「Amphizoa davidi Lucas」は中国固有の種で、四川省雅安市宝興県からしか見つかっていない。四川省はこの種の保護プロジェクトを2013年に計画し、2014年にスタートした。同プロジェクトは蘆山地震後の生態系修復プロジェクトの、絶滅危惧野生動物保護の重要な内容だ。
この種は当初、パンダを発見したデビッド神父が1870年に宝興県で見つけたもので、フランスの科学者ルーカスによって「Amphizoa davidi Lucas」と命名された。分類学上は甲虫目、アンフィゾア科。国家が保護する有益な、もしくは重要な経済的・科学的研究価値を持つ野生動物で、数が非常に少ない。半水生生物で、水を離れることができず、高山の寒冷地の川辺のみに生息する。肉食で、水中の昆虫の幼虫を食べる。
この種は限られた環境のみに生息する。きれいな水の中でしか生存できず、また汚染されていない環境でしか匍匐できない。全長は1センチ未満。第四紀の氷河時代から存在しており、昆虫の「生きた化石」と呼ばれる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月28日