フランス、スペイン、イタリアなどは中国の受験生に大学入試の合格ライン以上の成績の提出を求めているほか、各大学の具体的な要求とも合致しなければならない。例えば、イタリアの芸術大学で勉強するには、大学入試成績のほか、芸術系学部の専門試験「芸考聯考」などを含む芸術学部専門の試験の成績の提出も必要とされる。追加条件のあるドイツやオランダなどは、中国の受験生に必ず国内の大学の入学許可証の提出も要求している。ドイツでは、これが大学を申請する際の前提条件となっており、一般的には、受験生は211プロジェクト指定大学であれば1学期間、普通の大学の場合は3学期間在籍することが要求されている。
■大学入試成績は入学許可証を得る評価指標の1つ
各国各大学の中国の大学入試成績に対する具体的な態度には差があるものの、全体的にはある一定以上の評価をしているところは共通している。例えば、海外大学が「中国の基礎教育を評価している」ように、「国際化、高水準の学生を育成することを希望しており、中国の留学生を取り入れることで、教育サービス市場を引き続き押さえたい、あるいは拡大したいと考えており、これらが事実的に中国の大学入試成績が近年大量に「輸出」される時代を推し進めている。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年6月12日