7年の長きにわたり国外逃亡していた孫新容疑者が8日、カンボジアから中国に護送された。「天網」行動で100人を国際指名手配して以降、北京市初の逮捕となった。孫容疑者は北京市新聞出版局出納係としての職務上の便宜を利用して、巨額の公金を自らの会社に移して営利活動を行い、一部を先物取引所と証券取引所での取引に使用した容疑がかけられている。同日午後、飛行機を降りた孫容疑者に対して、首都国際空港で待っていた北京市人民検察院第二分院反腐敗局の検察官が逮捕決定書を読み上げた。北京青年報が伝えた。
北京市反腐敗調整チーム国際逃亡犯追跡逮捕不法取得資産没収活動弁公室は今年5月、孫容疑者がカンボジアに潜伏しているとの情報を得て、直ちに作業チームを立ち上げて現地入りした。公安部(公安省)「猟狐(キツネ狩り)2015」カンボジア作業チームと現地中国大使館の力強い協力の下、両国の司法・法執行当局の共同努力を経て、逮捕にいたった。
孫容疑者は報道陣に対して「懲罰を恐れて国外に逃げ、タイからカンボジアへ渡った。ここ数年は本名を隠して暮し、あちこちに逃げては働いた」「見つかるのを恐れて長く仕事はできず、数カ月働いたらまた次の所で働いた。具体的には自分の専門をいかして、財務会計の仕事をしていた。家族に累が及ばないよう、連絡も取らなかった」と語った。自首を考えたこともあるが、重大な事件なので勇気がなかったという。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年6月10日