中国国家海洋局はこのほど、「2014年中国海洋衛星応用報告書」を発表した。同報告書によると、海色観測衛星「海洋1号B」「海洋2号A」は、2014年に軌道上での運行を維持し、海洋衛星地上応用システムは安定的な稼働を維持した。2014年末時点で、海洋1号Bは軌道上を7年8ヶ月運行し、中国が軌道上で運行中の使用寿命が最も長い低軌道地球観測衛星となった。しかしながら運行期間の延長に伴い、軌道のズレや発電能力の低下による電力不足というリスクが、日増しに浮き彫りになっている。中国科学報が伝えた。
軌道上を3年4ヶ月運行中の海洋2号Aも、設計上の使用寿命を3年超過している。衛星のプラットフォームと設備の部品の一部が故障しており、衛星全体の信頼性が低下している。後継機となる衛星の開発プロジェクトの立案が待たれる。
この状況を受け、「海洋1号C・D」および「海洋2号B」の開発に関する提案書が、2014年5月に国家発展改革委員会に提出された。海洋1号Bの後継機となる海洋1号C・Dの開発は、2014年12月に正式にスタートした。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月17日