お箸は、東アジア文化圏で広く使われている食事道具であり、その形状やデザインは、東南アジアの食文化に非常に良く適合している。古の漢文化の影響を受け、日本列島や朝鮮半島に暮らす人々も、お箸で食事をすることを学んだ。箸食は、文化の一種であり、中日韓三国には箸食文化が浸透しているが、3カ国でのお箸の使い方は、非常に異なる。中国民航報が伝えた。
箸文化の元祖は中国であり、3千年という悠久の時間をかけて発展してきた。中国で使われるお箸は、長くてまっすぐ、先端は丸く尖ってはいない。これは、「攻撃的でない」という漢民族の特徴を表している。
日本も「箸大国」だ。だが、日本に伝えられたお箸は、だんだんと中国と異なる使い方になった。まず、形状について。日本のお箸は、中国のものよりずいぶん短くなり、先が「丸く尖っている」ものが多勢を占めるようになった。これは、「攻撃的」という大和民族の特徴に酷似している。長さが中国のお箸より短くなったのは、日本人の多くが「定食」つまり1人分ずつに分かれた料理を食べるため、長いお箸は不要であることによると言われている。次に、日本でお箸が丸く尖った先に変わったのは、日本人が魚を好んで食し、魚の小骨を取り除きやすいことによる。
このほか、日本人が使うお箸の材質は木であることが多く、割り箸も良く使われる。だが、中国と違い、日本人は国内産の木を使って割りばしは作らない。
日本で使われる割り箸は、ほとんど、中国や東南アジア諸国から輸入したもので、日本人は自国の環境保護を考える上で、大変計算高いと言えよう。