中国核工業集団公司は16日、国産原子炉「華竜1号」の世界に向けた技術説明会を初実施した。同社の李暁明・総経理補佐(核動力事業部長)は取材に応じた際に、「華竜1号の主要設備は国内で製造される。世界初のモデルプロジェクト・福清原発5号機の国産化率は約85%に達し、量産後は90−95%を目指す」と述べた。科技日報が伝えた。
同社の銭智民総経理は取材に対し、設備容量100万kW級の原子炉1基当たりの総工費は約300億元(約6000億円)になると話した。李総経理補佐は、華竜1号を1基輸出すると、約70億元(約1400億円)の原子炉設備が輸出されることになると計算した。中国機械工業連合会の孟彦輝所長は、「中国の原子炉生産能力は飛躍的な発展を遂げた。現在は100万kW級の原子炉を毎年15基建設する能力を付けており、生産能力が世界最大の国になった」と発言した。
華竜1号は国産第3世代原子炉だ。中国とアルゼンチンの両政府は今年2月、アルゼンチンへの華竜1号の輸出で合意した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月17日