注目すべき点は、今回のランキングでは通販専門企業の順位が大幅に上昇したことだ。たとえば唯品会は13年の49位から25位に順位を上げた。浙江大学電子サービス研究センターの陳徳人代表は取材に答える中で、「ネット環境の下で、企業が細かい分野の一つに集中した場合でも、極めることができれば市場に認められることになる」と述べた。
▽大手が市場を独占
ランキングをみると、トップ10入りした企業の売上高が100社全体のうち59.3%を占めた。
中国社会科学院(社会科学アカデミー)財政・貿易経済研究所の荊林波副所長は、「時間が経てば、ネット小売が百貨店企業の競争局面をさらに分裂に追いやることは確実だ。強者はますます強く、弱者はますます弱くなる。ネット小売技術のスピードアップの下で、独占状態がさらに進むだろう。よって政府関連部門は関連制度の研究をしっかり進めなければならない」と指摘する。
曽教授も、「今や大手数社が市場を独占する局面が形成されている。今後もこうした状況が続き、一種の生態チェーンが形作られ、通信販売、物流、アフターサービスが一体化するとみられる。これは価値あることだ」と話す。
一方、周教授は、「ネット大手時代はそれほど長く続かないだろう。ネット経済の中核は革新にあり、新たな経済モデルがじきに古いモデルをうち倒す」と予想する。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月15日