在日本中国大使館のウェブサイトより
程大使は葫芦島での日本人大送還や撫順戦犯管理所での戦犯改造などの事例と結び付けて、次のように指摘した。中国は一貫して侵略戦争を指揮した者と一般の兵士を区別し、軍国主義分子と広範な日本人民を区別してきた。今年、中国政府は一連の抗日戦争勝利70周年記念行事を行うが、その目的は歴史を銘記し、先烈をしのび、未来を切り開くことだ。これらの行事は特定の国に向けたものでもなく、今の日本に向けたものでもなく、まして日本人民に向けたものではない。中国は日本が戦後70周年を契機に、侵略を深く反省し、痛ましい歴史の教訓を真剣にくみ取り、しかるべき政治的、道義的責任を負い、本当の誠意をもって被害者の魂を慰め、強制連行を含む歴史的に残された問題に真剣に向き合い、これを適切に処理し、実際の行動で戦争被害国と歴史的和解を実現する誠意を示し、アジア各国の人民並びに国際社会と共に平和と発展の道を歩むことを希望している。
第二次大戦後期、日本は中国から3万8935人を強制連行し、日本各地で極めて厳しい労役に従事させた。約1000人の中国人が福島県沼倉、宮下水力発電所の建設現場で過酷な肉体労働に従事させられ、このうち25人が奴隷のように扱われて亡くなった。この25人の殉難中国人を記念するため、撫順戦犯管理所の帰国者代表である大槻市郎氏と福島県日中友好協会の呼びかけと働きによって中国人殉難者慰霊碑が1970年に完成した。その後、福島県日中友好協会は毎年ここで中国人殉難者慰霊式を行うほか、2006年に保存会を設立して慰霊碑の維持にあたり、墓参りなどをしている。(編集XM)
「人民網日本語版」2015年7月16日