端午節が過ぎるや否や、各メディアは中国人の海外旅行先で日本が韓国を抜いてトップとなり、その数は昨年の端午節の3倍となったと伝えた。日本観光はなぜこれほどまでに人気を集めているのか、このブームはいつまで続くのか。人民網日本チャンネルは今月8日、日本政府観光局(JNTO)北京事務所の伊地知英己(いじちひでき)所長、中国社会科学院日本研究所の趙剛副研究員、凱撒(Caissa)旅行社商品開発研究センターの曹雪総監を招き、「訪日観光の現状と新たな傾向」を巡り対談の場を設けた。
記録更新を続ける訪日中国人観光客数 個人旅行が団体旅行を遥かに上回る
JNTO北京事務所の伊地知所長によると、中国からの観光客の数は持続的な増加傾向にあり、今年1-5月期の訪日観光客数は昨年前期比106%増の172万人に達した。この勢いが続けば、7月末の時点で昨年1年間の総数を超える。
在中国日本大使館への取材で得られた情報によると、中国人観光客に対する観光ビザ発給緩和策の施行後、ビザの発給数は毎月記録を塗り替え、今年6月のビザ発給数は昨年比2倍に当たる36万件に達した。その大きな特徴として、個人観光ビザの発給数が団体観光ビザと比べ大きく伸びていることが挙げられる。また、ビザの発給緩和に伴う二線三線都市と日本各地を結ぶ直行便の増加により、日本を訪れる中国人観光客は北京や上海といった大都市からだけでなく、それらの中小都市にも拡大している。