西蔵(チベット)自治区初の新石器時代の人類遺跡公園「カロ遺跡公園」の建設がこのほど、昌都(チャムド)市で始まった。同自治区の古代人類の生活様式を復元し、チベット高原の先史文明を知ったり、チベット民族の起源の謎を探究したりできる場所となる。新華社が報じた。
昌都市文物局によると、同市南部に位置するカロ遺跡は、約4000-5000年前の新石器時代の遺跡。チベット高原において、最も完全で体系的で、遺物と遺跡が最も豊富なものだ。同遺跡は1996年、中国の「全国重点文化財保護機関」に指定された。
計画では、「カロ遺跡」の展示エリアやチベット民族の民俗体験エリア、文化遺産博覧園などが建設されることになっている。
同局の永忠達瓦・局長によると、「遺跡公園は、中国南西地域の古代人類の移動と、その黄河流域文明との関係を研究し、チベット民族の起源の謎を探究する重要な場となる」。
「人民網日本語版」2015年9月28日