第8回中国科学院・新疆科学技術協力商談会がこのほど閉幕した。中国工程院院士、新疆ウイグル自治区党委員会常務委員の黄衛氏は、「新疆は現在、中国のエネルギー戦略の大通路、地域ビジネス・物流センター、金融センター、文化・科学教育交流センター、医療健康センターをおおまかに構築した」と述べた。そのうち科学技術は、新疆の飛躍的な発展の、力強いブースターになっている。
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新疆の長距離バスターミナル、顔認証技術を採用
新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)南郊長距離バスターミナルは今年、自治区内で初めて顔認証技術を採用した。職員の蔡文芳氏によると、顔認証技術による自動改札は効率と正確性を高めた。これまでは身分証ナンバーと氏名をチェックするほか、切符と照合する必要があった。1人に十数秒の時間がかかり、かつ丁寧にチェックしなければ見落とす恐れもあった。同システムの導入後、チェックにかかる時間は1人6秒になり、効率と安全性が大幅に向上した。>>>
新疆が高速鉄道の時代に
新疆維吾爾(ウイグル)自治区の烏魯木斉(ウルムチ)-吐魯番( トルファン)-哈密(ハミ)間を、蘭新鉄道(蘭州-新疆ウルムチ)に乗って移動する人は多い。快適で効率的なこの蘭新鉄道が、▽1度に建設された距離が世界一の高速鉄道▽高原地帯に建設された世界初の高速鉄道▽強風地帯を通る世界初の高速道路--など、多くの「世界一」を持つ。>>>
ETCカードが新疆で利用可能に
現在、ETCのユーザーは中国全土で約2000万人、1300万人だった今年の初めと比べると50%近く増加した。まもなく新疆維吾爾(ウイグル)自治区などもETCネットワークに加わることになっており、出行が一層便利になる。中国のETCネットワークの南北貫通、東西貫通が段階的に進んでいる。>>>