オランダの文部科学省はこのほど、2017年より、中国語が、高校の卒業試験の科目の1つになることを発表した。新華網が報じた。
同省副大臣は、「世界の経済や政治、文化に対する中国の影響力は強くなるばかり。オランダの企業や知識機関、文化機関が、中国のパートナーと密接な関係を築き、中国と良い関係を築くのは、オランダにとって有益となる。そのため、中国語や文化に対する理解は不可欠で、当省は中国語を高校教育の科目に盛り込むことを決めた」と説明した。
10-13年の期間、オランダの一部の高校ですでに中国語の授業が試験的に取り入れられた。同副大臣は、「高校で正式に中国語の授業が取り入れられ、成功すれば、将来的に中学校でも正式に取り入れられるだろう」との見方を示した。
中国語が卒業試験の科目の1つになれば、中学・高校は、学生の必要に応じてさらに多くの中国語の授業を開設し、中国語を選択する学生も増加することが予測される。
言及すべきは、オランダの高校の卒業試験における中国語科目の名称は「中国語言語文化」で、他の外国語科目の名称は「○○言語文学」である点だ。同副大臣は、「高校生が把握できる中国語は、中国語文学を読むことができるレベルには達していないから。しかし、授業を通して中国の文化に触れ、学ぶことができる」と説明している。
「人民網日本語版」2015年9月30日