今月3日から放送開始した趙薇(ヴィッキー・チャオ)と佟大為(トン・ダ―ウェイ)主演のドラマ「虎媽猫爸」が回を重ねるごとに全国的な論争を巻き起こしている。9日、10日の週末2日間の視聴率は衛星テレビの視聴率ランキングのトップに立った。
特筆すべきなのは、「虎媽猫爸」はFOXインターナショナル・チャンネルズが海外配信を行っており、世界中の9つの地域で同時放送・配信されたことだ。これにより、「虎媽猫爸」は、世界で同時放送された初の中国語ドラマとなった。また、「虎媽猫爸」は、シンガポールやマレーシアなどで放送されると、高い視聴率を記録しただけでなく、現地で極めて大きな論争を呼んだ。中国人の「虎媽」(厳格な教育ママ/タイガーママ)は海外メディアで熱く議論されている流行の話題だ。生活環境が全く異なるにもかかわらず、虎媽は多くの海外視聴者の共感を呼んでいる。
■海外で共感を呼んだ「虎媽」 シンガポールの視聴者、「他人事ではない」
「虎媽」という言葉は、2011年にイエール大学法科大学院の終身教授・蔡美児氏が執筆したベストセラー「虎媽戦歌」(Battle Hymn of the Tiger Mother/タイガーママの賛歌)から来ている。蔡教授は、厳格に子供を教育することのメリットを主張し、著書の中で、自分の教育方法は、中国式の教育だと述べている。蔡氏の厳格なスパルタ式の教育方法は大きな反響を呼び、中国式の教育と欧米式の教育の観点の違いなどから大きな物議を醸した。この2つの教育スタイルはまさに「虎媽猫爸」のドラマの中に反映されている問題であり、同ドラマは海外で放送されると多くの外国視聴者の共感を呼び起こした。