中秋節(旧暦8月15日、今年は9月27日)連休と国慶節(建国記念日、10月1日)連休を合わせると最長11日間になる大型連休がスタートした。中国人観光客の間では韓国の人気が高い。韓国の観光業界と小売業界は夏に中東呼吸器症候群(MERS)で落ち込んだ売上を埋めるべく、この長期連休期間に中国人観光客を引き留めるための戦いを展開し、一連のキャンペーンをうち出して中国人観光客を韓国に呼び込もうと力を入れている。中国新聞網が伝えた。
韓国のロッテ免税店関連部門の責任者は、「2014年のロッテ免税店全店の売上のうち、中国人観光客によるものが約70%を占めた。毎年の中国の大型連休期間には、中国人観光客が韓国消費市場の『主力』になる」と話す。
韓国聯合ニュースによると、韓国政府観光局がまとめた統計では、昨年の周期祝祭日期間には、16万4千人の中国人観光客が韓国を訪れ、一人あたり平均消費額は240万ウォン(約24万円)に達し、総消費額は4千億ウォン(約399億円)に上ったという。このたびのダブル節連休に向けて、大手小売業者は競うように詳細な準備を進め、中国人観光客の取り込みに全力を上げており、韓国国内の消費の停滞がもたらした売上の落ち込みを補おうとしている。
韓国の代表的企業であるロッテ免税店はこのほど「特別割引カード」と「韓流カード」を切った。関連部門の責任者によると、釜山店を含む数店舗では、来店し買い物した中国人観光客に現金と同じように使える割引カードをプレゼントするという。また一部の観光客の「韓流スター追っかけ」のニーズに照準を当て、11月に予定されていたロッテ韓流スターファミリーコンサートを10月に前倒しで開催することにした。PSY(サイ、中国語では「鳥叔」)やEXO(エクソ)など今をときめく韓流スターが出演する予定だ。
現代百貨や新世界百貨なども中国人観光客が多い店舗でプレゼント、海外配送、中国語の「携帯電話ショッピングガイド」といったサービスを提供している。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年9月29日