中国銀聯が8日に発表した今年の国慶節(建国記念日、10月1日)連休の銀聯カード消費データによると、連休期間の銀聯カード銀行間取引額は6469億元(約12兆2175億円)に上り、前年同期比25.4%増加し、取引件数は5億件を超え、同19.5%増加した。銀聯カードの国外でのオフライン取引額は同17%増加し、取引件数は同24%増加した。
今年は中秋節(旧暦8月15日)と国慶節が近いため、有給休暇を利用して「超長期連休」にした人が多く、このためカード消費データにも一連の変化がみられた。中国銀聯の陳漢データアナリストは、「第一に、休日消費の伸びが前倒しで始まったが、それでも国慶節当日は休日消費のピークで、取引金額はここ数年の銀聯カードの休日消費の単日の取引記録を更新した。次に、長期連休になると旅行や外出したいという意欲が一層高まるため、今年の連休には居住地以外でカードを使う人の数が同41%増加し、全体としてカード利用者の伸びが2倍を越えた」と話す。
各産業の消費データをみると、連休期間にはショッピング類の消費額が最も多かったが、消費の伸びは旅行・外出の関連産業が最も大きかった。今年の連休にはカードでの買い物の金額が日常消費のトップに位置し、総額は1千億元(約1兆8886億円)を超え、同30%増加した。このうちスーパー、大型家電販売店、日用品販売店の貢献度が高く、金額はスーパーが同65%、家電店が同36%、日用品店が同12%、それぞれ増加した。
旅行・外出のカード利用の取引データをみると、連休期間の道路、鉄道、航空方面でのカード利用額は合計で同70%増加し、伸びが最も大きかったのは道路方面の179%だった。またマイカーでのドライブと密接に関連するガソリン関連消費は同33%増加し、全国の旅行会社および観光スポットのチケット売場でのカード利用額は同41%増加した。
海外でのカード利用をみると、日本、韓国、タイを代表とする近場の海外観光旅行が中国人観光客の間で最も人気が高く、フランス、イタリアなどの欧州主要国での取引額も大幅に増加した。データをみると、連休中の海外の日用品販売店、スーパー、レストランなどでの銀聯カード取引額が目立って伸びており、ここから銀聯のネットワークの改善とサービスの向上により、中国人観光客が海外で過ごす際の決済ニーズをある程度満足させたことがうかがえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年10月9日